グッジョブWOMEN編集部の滝川可憐です♪
今回は水商売の基本中の基本ともいうべき、お酒の作り方や呼び方、それから飲み方なんかをシンプルに分かりやすく書いていきますね♪
キャバクラやガールズバーで働く予定のある女の子は、絶対に読んでおいてね。
目次
【1】ストレート
【意味】お酒を原液のまま飲むこと
【グラス】ストレートグラス or ショットグラス
【割る順番】なし(注ぐだけ)
【アルコール度数】★★★★★
ストレートはフツー、原液のまま常温で飲むことを指すわ。
「ストレートグラス」や「ショットグラス」というのは、ひと口で飲み終わるような小さなグラスのことね。
わかってると思うけど、ビール・ワイン・日本酒はみんな殆どストレートで飲むわ。
水商売でよくあるのが景気付けのテキーラのショット(ストレート)だけど、これはかなりアルコール度数が強いから、お酒が弱い子は注意したほうがいいかもね…。
【2】ロック
【意味】お酒に氷だけを入れて飲むこと
【グラス】ロックグラス
【割る順番】氷→酒
【アルコール度数】★★★★☆
ロック(オン・ザ・ロック)っていうのは、酒と氷だけで飲む飲み方ね。
高級クラブみたいな高いお店だと、ロックアイスっていう氷山みたいな氷で割ることが多いわ。
もちろん、氷も有料よ。(アイスペール1杯1000~2000円)
焼酎やウイスキーは、ロックで飲む人が多いかも。
ちなみに、お酒を入れる量は以下のように指の本数であらわすわ。
・シングル→指1本分のお酒を入れること
・ダブル →指2本分のお酒を入れること
・トリプル→指3本分のお酒を入れること
シングルであれば、まずは氷を入れて、その後に指1本分のお酒を注げば完成ってわけ。
何も言われなければ、上の写真のようにグラスの半分ぐらい注いでおけばOKよ。
あまり注ぎすぎると、見た目が悪くなるから気をつけてね。
【3】水割り
【意味】お酒に氷を入れて、水で割って飲むこと
【グラス】普通のゲストグラス
【割る順番】氷→酒→水
【アルコール度数】★★★☆☆
水割りはその言葉通り、水で割って飲むことね。
氷はトングを使って、グラス満タンに入れてね。
水は「ミネラルウォーターの軟水」を使うと美味しくできるから覚えておいてね。
「ミネラルウォーターの硬水」を使うと、本来のお酒の旨味や風味が損なわれるって言われてるからオススメできないわ。
ちなみに「お茶割り」や「各種ジュース割り」なんかも、これとまったく同じ要領で作るわ。
お酒を入れる割合は、その都度お客さんに聞くのがマナーね。
それから普通は、お酒が半分弱になったら足すのだけど、お客さんから「飲みきりでいいよ」と言われたら、お酒が完全になくなってから作るようにしてね。
作り足ししてると、濃さがどんどん変わっていっちゃうから嫌がる人多いのよね。
【4】お湯割り
【意味】お酒をお湯で割って飲むこと
【グラス】HOTドリンク用の取っ手付きのグラス
【割る順番】お湯→焼酎
【アルコール度数】★★★☆☆
文字通り、お湯で割って飲むのがお湯割りね。
お湯割りだけは、先に割物(お湯)を入れて、後からお酒を注ぐわ。
先にお湯を入れるのは、グラスを温めるためだって言われてるわね。
あまり混ぜすぎると「風味が飛ぶ」とか言って嫌うお客さんがいるから注意してね。
まったく混ぜないか、1~2回サラッと混ぜれば十分だと思う。
焼酎とかは、お湯割りにして梅干を入れて飲む人が多いかも。
割合だけど、あまり焼酎を多くすると生ぬるくなるから半々か、お湯を6~7割程度入れるのが普通ね。
【5】ソーダ割り
【意味】お酒をソーダ(炭酸水)で割って飲むこと
【グラス】普通のゲストグラス
【割る順番】氷→酒→ソーダ
【アルコール度数】★★☆☆☆
割る順番は水割りと同じ。
というか、基本的にはどのお酒も
氷→酒→割物
の順番で入れるって覚えておけば間違いないわ。
焼酎の場合は、
焼酎1:ソーダ3~4
が黄金比って言われてるわ。
呼び方だけど、焼酎をソーダで割って果汁を加えたものを「チューハイ」、ウイスキーをソーダで割ってレモン汁を加えたものを「ハイボール」っていうから覚えておいてね。
【6】ワイン
【意味】ぶどう酒のこと
【グラス】ワイングラス
【割る順番】なし(注ぐだけ)
【アルコール度数】★★★★☆
ワインはもちろん割り物なしでそのまま飲むんだけど、飲み方や量には注意が必要だわ。
赤でも白でも、量は上の図のように「グラスの3分の1くらい」が基本よ。
注ぎすぎると、ワインの香りを溜めておくスペースがなくなっちゃうからNGなの。
あとワインの場合は、香りや味わい、温度が変わっちゃうから継ぎ足しはNG。
全部なくなってから継ぎ足すようにしてね。
お客さんのグラスに、あとどれくらいのワインが残っているか、常に把握してないといけないわ。
飲み方だけど、やたらとグラスをクルクル回して通ぶってる人がいるけど、ソムリエに言わせればそんな事はする必要はないらしいわ(笑)
普通に飲めばいいってことね。
【7】シャンパン
【意味】フランスのシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインのこと
【グラス】シャンパングラス
【割る順番】なし(注ぐだけ)
【アルコール度数】★★★★☆
さて最後はシャンパン(ドンペリやモエのこと)です。
これを入れるのは、あなたの生活を支えてくれるVIPなお客様だから細心の注意が必要ね。
まず、基本的にはワインと同じく何も割らずに飲むんだけど、お店によってはピーチネクターなんかで割って飲むところもあるわね。
ただこれはシャンパン通な人からするとかなり邪道らしく、嫌う人は物凄く嫌うから、飲み方はその都度、入れてくれたお客様に確認することを私はお薦めするわ。
ホストクラブなんかだと、割り箸でかき混ぜて炭酸を抜いてたりするけど、これは私から見ても言語道断ね(笑)
氷を入れたり、水で割ったりなんかも絶対NG。
お客様によっては、怒って帰ってしまうわ。
注ぎ方だけど、2~3回に分けて注ぐのが正しい注ぎ方よ。
炭酸がキツイから、1回で注ごうとすると溢れちゃうのよね。
それからシャンパンは、空になるまではテーブルの上には置かず、シャンパンクーラーに入れておくのが普通ね。
お店や値段にもよるけど、ワインなんかも、普通は飲み終わるまでクーラー(ワインクーラー)に入れておくわ。
それなりのお店だと、基本的にはシャンパンやワインはボーイさんが注ぐことになってるんだけど、店が忙しかったりするとそうも言ってられないから、必ずこれらの注ぎ方も覚えておいてね。
【8】やってはいけないNG集
やってはいけないNG集をちょっとだけ紹介。
現役キャバ嬢はもちろん、酒の席で接待する機会が多い人は必見ね。
【8-1】片手で注ぐ
ソムリエの真似して片手でワインボトルを持って…というのは絶対にNGよ。
水商売の世界では、全てのお酒は両手で持たなくてはならないわ。
片手で持って注いでいいのはソムリエの資格を持ったボーイさんとかが、ワインを注ぐ時だけ。
片手で注ぐというのは、基本的には目上の人が目下に人にする行為だって覚えておいてね。
【8-2】グラスを手に持つ
1人で晩酌してる時とかよくやっちゃうと思うけど、お店では絶対にやらないでね。
グラスは必ずテーブルの上に置いてから注ぐのが鉄則よ。
唯一の例外は、瓶ビール。
瓶ビールを持った時に、お客さんが手に持ったグラスを差し出してきた時は注いでOKよ。
【8-3】注ぎ口をグラスにつける
注ぎ口をグラスにつけるのは絶対にダメだから、よく覚えておいてね。
「カチン」と音がした瞬間、その場にいる全員の冷たい視線を浴びることになると思うわ。
注ぎ口をグラスにつけると音がするだけじゃなく、グラスが汚れたり、場合によってはヒビが入るのよね。
かといって離しすぎると、こぼれちゃうから、グラスから1センチぐらい上のところで注ぐようにしてね。
【8-4】ラベルを下にする
お酒は全て、ボトルのラベルを上にして、両手で持って注ぐのが基本よ。
ラベルを上にしておけば、何のお酒を入れてるのかわかるし、第一ラベルが汚れないでしょ?
特に、高級ワインとかシャンパンとかはラベルが汚れるとカッコ悪いから要注意。
またこれらのお酒のラベルというのは、たまに剥がして記念に持って帰るお客さんがいるってことも覚えておいてね。
【8-5】同じ高さでの乾杯
日本では、グラスの高さはお互いの上下関係を表すわ。
だから、お客さんとグラスを同じ高さにして乾杯するのは絶対にNGよ。
必ず、お客さんよりちょっと下にして乾杯してね。
もしも、お客さんより高い位置で乾杯したなら「私はあなたより偉い」って言ってるのと同じだから、間違ってもしないでね。
【9】まとめ
と、まあこんな感じです♪
とりあえず、上に書いたことを覚えておけば大丈夫。
細かいこと言い出せばキリがないけど、そんな事は知ってるお客さんも殆どいないから覚える必要ナシ。
難しいカクテルとかは、だいたいボーイさんとかが作ってくれるから覚えなくても平気デス。
PS:ちなみに、お酒飲めなくてもキャバクラで働くことは可能です。
(スナックは厳しいかも)
詳しくは以下にて。