グッジョブWOMEN編集部の神村安治です。
今回は「知ってるようで意外と知らない事実」をご紹介します。
女性が「水商売をしている」と言うと、イヤな顔をしたり、軽視したりする人(特に中年男性&中年女性)がいますが、これは一体なぜなのでしょう?
あなたは知ってますか?
目次
【1】そもそも、水商売とは?
日本独特の文化である「水商売」。
水割りなど、水同然のものを売って商売することから、このように呼ばれています。
外国人の方にこの職業を説明するのは難しく、きちんと注釈をつけないと、水道局やウォーターサーバー屋さんと勘違いする人もいるとか(笑)
近年では女子高生のなりたい職業に「キャバクラ嬢」がランクインするなど、若年層には良いイメージとして捉えられていますが、年配の方々の中には、まだまだダークなイメージを持っている人がいるようです。
特に田舎へ行くほどその傾向は顕著で、酷いとマンションを借りられなかったりします。
それには、ある理由があったのです。
【2】田舎では境界線が曖昧
実は、地方には水商売と風俗の境界線が非常に曖昧なところがあるのです。
「ススキノ」がいい例です。
北海道札幌市に「ススキノ」という歓楽街があるのですが、そこでいう「キャバクラ」は関東でいうところの「おっぱいパブ」です。
僕も初めて行った時はビックリしました。
しかも店によっては、別料金を払えば、奥に用意されているベッドに女の子を連れ込めるというシステムを採用している店もあり、水商売と風俗がゴチャ混ぜになっているのです。
上半身を露出しないのは「高級クラブ」だけで、こちらは「ニュークラブ」と呼ばれています。
「ニュークラブ」は東京でいうところの「銀座の高級クラブ」のようなもので、料金的にも高いので一般の人は殆ど行きません。
必然的に北海道の人は「キャバ嬢=脱ぐ仕事」と思っているのです。
関東や関西の人は、水商売と風俗の区別がキッチリとついていますから何とも思わないのですが、北海道の人に堂々と「自分はキャバ嬢してます」なんて言うと、ちょっと引かれるかもしれません。
【3】温泉街はもっとひどい
実はススキノはまだいい方で、地方の温泉街に行くと、もっと酷いところがあります。
大きな温泉街には、宴会を盛り上げてくれて、最後はベッドまでお付き合いしてくれるという「ピンクコンパニオン」または「スーパーコンパニオン」とよばれる女性がいるのですが、これも現地では「水商売」として扱われているのです。
つまり、温泉街の人たちにとっては「水商売=ソープ嬢」なのです。
芸能人などでも、「昔、水商売をやっていた」ということを隠す人が多いのは、このような事情があるからです。
これらの温泉コンパニオンは、「芸者」などともよばれるので、この単語にもあまり良いイメージを持っていないオジサン達がいます。
東京や京都で言うところの「芸者」とはまったく違う意味を持っているにも関わらず、です。
【4】大都市圏では良いイメージ
一方、温泉街などもなく、風俗と水商売の区分けがキッチリとついている関東や関西の都会の人は「水商売」と聞いても、何の抵抗もありません。
最近はむしろ、「カリスマキャバ嬢」などといって雑誌やメディアに引っ張りダコの女性もいますよね。
元歌舞伎町の「アジアンクラブ」でNo.1だった伝説のキャバ嬢、立花胡桃さんや銀座のナンバーワンホステスだった室井佑月さんのような人が、今後もどんどんメディアに登場してくれば、水商売に対するイメージも良くなっていくのかもしれません。
まとめると、水商売と風俗の境界線が曖昧な地域があるので、キャバ嬢を名乗る時には、場所と相手を見極めた方がよい、ということですね。
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